ジャンクワードの森:サイバー大学は大人の大学だな

2008-07-29

サイバー大学は大人の大学だな

少し前になりますが、2008年7月23日(水)に、アジャイルメディアネットワーク主催の「インターネットと生涯教育」ブロガーミーティングで、サイバー大学にお邪魔してきましたので、レポートします。

やはりセキュリティには気を使っているので、入館証が配られました
ソフトバンクの入館証

まず、サイバー大学はソフトバンクと九州の企業が設立した、日本で初めて、授業をインターネットを通じて行う通信制の4年制大学です。

しかも通常の通信制大学との違いは、学校に一切通わなくてもよいという点。通信制の大学ならあたりまえだと思いますが、実は通信制の大学でも、年に数回は学校にいかなければいけない決まりがあるのですが、サイバー大学にはそれが本当に一切無いそうです。

その理由はというと。。。
『福岡アジアビジネス特区』サイバー大学があるということ。

この特区にあるがために、通常の大学の基準よりもゆるやかな中で大学を運営することができるようになっている。

↑この辺は完全な聞きかじりなので、表現的な間違い、勘違いがあるかもしれませんので、本当に興味のある方はしっかりと調べていただければと思います。
<参考リンク>
福岡アジアビジネス特区(PDF)


教育格差をなくしたい


福岡アジアビジネス特区にあって、学校に一切通わなくてもよいということで、なにが生まれているかというと、それはサイバー大学の設立理由にもなっている「教育格差をなくすことが可能になる」ということです。
教育格差をなくしたい

サイバー大学の考えている教育格差とは具体的にいうと次の4点
タイムフリー
バリアフリー
エイジフリー
ロケーションフリー

特に、タイムフリー(好きなな時間に)、ロケーションフリー(好きな場所で)は最も求められていると強調していました。

これほんとに学びたい人にとっては非常にありがたいことで、世の中には学びたくても学べない人は沢山いて、そういった人たちに場を提供するのはとても重要なきがしました。

もちろん、金銭的な理由で通えないとなると成す術はないですが、後半のディスカッションでは「通学に掛かる見えない負担がなくなるのもメリット」という意見もあったように、通学に掛かるコストが削減されるだけでも、敷居は下がる気はします。


サイバー大学の授業は濃縮授業


サイバー大学の授業は「1コマ60分授業」で一般的な大学の授業時間に比べると短いのですが、ネットで一方的(強制的)に授業が進むので、余白がまったくないため、進行が安定して早いらしいです。

いわゆる雑談がないので、時間を有効に使えるのが通信制ならではのメリットとなっています。

ちょっとは雑談というか、(車のハンドルの遊びのような意味での)遊びもあったほうがいいように感じますが、そのあたりはネットの特異性を利用してメールでの問い合わせとかSNSを用意して対応しているそうです。

↑生徒側にたったメンターという人がいて、質問の回答の遅い先生には催促がいくらしい・・・

そのほか、授業、テスト、採点、評価などの教育のシステムを標準化し、どの授業でも同じような流れになるように作っているようです。この辺がソフトバンクの強みのように感じます。

パソコンでの受講はこんな画面から
受講の雰囲気

ちょっとわかりくいですが、アップにするとこんな感じ(ポータル的な画面)
受講の雰囲気

実際の授業はこんな感じで、右に先生の話す動画、左にパワポのプレゼンが表示されます(カスタマイズできたはず)
受講の雰囲気

サイバー大学はやる気がなきゃ続かんでしょ


ここまで、メリットのほうを大きく書いてきましたが、デメリットももちろんあります。それは大きくいうと次の2点(これは感じたことです)

手を抜いても誰も注意してくれない
一緒に頑張れる仲間をつくりにく

従って本人の意識が高くないと続かないということになります。

そうなると、ターゲットは高校を出たモラトリアムな人たちではなく、様々な理由で大学を断念した人がもう一度強い意志を持って学ぼうとしている人たちになると思います。

そして、そういった人たちは世の中には数多くいると思うので、サイバー大学が成功すれば、この後にも別の大学が通信制を作ってくる(と思われる)ので、うまくいって欲しいなと感じています。

学部がもう少し欲しいところですが、授業の密度を考えるとこれ以上増やすのではなく、現状で軌道に乗せてから手を打ったほうがよいんでしょうね。その場合、無理にサイバー大学でやらなくても、システムをOEMで提供して他の(コンテンツを持っている)大学で運営する方法もあると思います。

サイバー大学とはまったく関係ないですが、仕事で社長が某大学に行ったときに先生(確か助教授だったと思う)に「生徒はお客様ですから、怒れません」と言われて、呆れていました。確かにその感覚では物を教えることはできないですよ。。。

ミーティングの風景
ミーティングの風景
ミーティングの風景


長いのでそろそろ〆ます

正直ソフトバンクが大学を・・・ってだけで結構驚いていたのですが、もっと驚いたのが、学長はあのエジプト考古学者で早稲田大学の吉村作治さんということ。これホント意外でした。しかも学校案内の写真の笑顔がいいこと、最高です(笑)
吉村作治 サイバー大学学長

こういった人たちが真面目に学校(サイバー大学は、そのまま大学ですが、実は枠組みとして都合がよかっただけで、形態には拘っていない感じを受けました)を作ろうとしているのは、すばらしい事だと感じました。

まだビジネスモデルとしての確立は難しいとの事でしたが、中途半端で辞めることなく、自分の子供(9歳と8歳)が大学に行くときの選択肢の一つになるくらいになっていて欲しいなと思います。

サイバー大学



Posted by yuji at Tuesday

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